しゃっくりの鍼灸治療
しゃっくりに対する鍼灸治療は、原因が明らかでないしゃっくりや、心因性のしゃっくりを対象とします。
しゃっくりの治療は後頚部交感神経と前頚部迷走神経に対する働きかけを中心に、しゃっくりの治療穴に対しても行います。しゃっくりに対する鍼灸治療の効果は、原因不明や心因的なしゃっくりについては比較的早期に治療効果を実感できます。
器質的疾患によるしゃっくりは原因疾患の治療実績により鍼灸治療の効果を実感できるまでに時間がかかります。また原因が器質的疾患によるしゃっくりは原因疾患の治療が先決で、鍼灸治療は併用療法的な治療となります。
具体的には横隔膜の痙攣や炎症を抑えるツボを顔や手足などにもとめます。
何度かの治療で軽減すればしゃっくりが治まったり、軽減するはずです。
多くは2~3回の治療ででなくもなります。
そのあとは横隔膜周囲に血流増大や脳内ホルモン分泌のツボをとらえていき、
組織の修復をつとめ、完治まで導きます。
皆さんもしゃっくりといえば軽いものを考えるかとはおもいます。
ですが皆さんが考えるしゃっくりではありません。
病的なしゃっくりは止まることはなく非常に苦痛なものです。
しかも効果的な治療法がなくただただ苦しむだけという症状になります。
そんなひどいしゃっくりに対しても鍼灸治療は非常に効果的なものです。
最近では病院の先生からもどうにかならないかと依頼されるときもあります。
手術するという方法もあるそうですが、かなりのリスクを伴うものです。
ふつうに鍼灸って効果があるものだなってわかれば救われる方も出てくると思うので
どんどん結果を出していきたいと考えています。
院長考察 慢性病や高齢者のしゃっくりは陰液不足があるのでなかなか治療が大変ではあるが横隔膜周辺のツボや気持ちのよいお灸を続けることで改善していくことが多い。慢性的なしゃっくりであきらめている方も多いと思いますが今一度鍼灸をおためしくださることをおすすめします。